◆◇◆『第7回動物看護大会』が開催されました◆◇◆
平成29年10月22日(日)、東京都武蔵野市にある日本獣医生命科学大学を会場に「第7回 動物看護大会」が開催されました。当日は台風21号の影響による悪天候の中での開催となりましたが、200名を超す皆さまにご参加いただき大変盛会となりましたこと、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。また、悪天候により残念ながらご参加いただけなかった皆さま、次回はぜひお会いできることを楽しみにしております!
さて今大会も、シンポジウム、教育講演、口頭発表、ポスター発表と非常に充実した内容でのプログラムとなり、多くの皆さまからご好評をいただきました。午前のプログラムは、「担がん動物の理解と飼い主のグリーフケアを考える」というテーマでのシンポジウムを開催しました。「がん」と「生前グリーフのケア」いう少し重いテーマとなりましたが、高齢化する動物たちと高度化する動物医療の中で、私たち動物看護師にとって避けては通れないテーマであることは確かです。獣医師の呰上大吾先生からは、がんとは何か?また近年急速に普及している抗がん剤治療についての留意点などを分かりやすくご講演いただきました。また、がんと告知されたときから生前グリーフが始まります。そのような状況の中で、動物看護師として飼い主とどのように関わることができるのか、動物看護師の佐藤淳平先生、森田清佳先生からそれぞれの取り組みをご講演いただきました。午後は「デンタルケア指導レベルアップセミナー」と題して、獣医師の藤田桂一先生から歯科治療を行なう上で動物看護師が知っておくべき口腔疾患、治療法、治療に際しての準備から治療補助、治療後の注意事項に至るまで幅広いご講演をいただきました。そして、動物看護師の三浦紫陽子先生からは、毎日のデンタルホームケアについての指導方法をご講演いただきました。動物たちが長く健康で暮らすためには、デンタルケアは欠かせません。ご参加の皆さまも、今回の講演を通してデンタルケアの重要性を再認識することができたのではないでしょうか。また発表会場では、日々の忙しさにも負けずより質の高い動物看護を追究し続けている皆さんから熱のこもった口頭発表、ポスター発表がなされました。より良い動物看護には、日々の積み重ねと振り返りがとても重要です。今後も、皆さんの日々の動物看護を共有する場として、この動物看護大会での発表を大いに活用していただければ幸いです。さらに、日本ヒルズ・コルゲート株式会社主催の「動物看護師のためのヒルズ小動物臨床栄養学講座2017」が同会場内で減量指導をテーマとしたワークショップと言いう形で開催され、和気あいあいとした雰囲気の中で楽しく学習する様子が伺えました。
大会後の懇親会では、衆議院選挙投票日でご多忙な中、また悪天候であるにも関わらず駆けつけてくださった自由民主党参議院議員の片山さつき先生より、党内でも動物看護師の公的資格化についての検討をはじめるとの心強いお言葉をいただきました。
最後になりましたが、今大会もたくさんの企業様、団体様のご協力のもと無事に開催することができました。この場をお借りして、心より深く御礼申し上げます。ありがとうございました。私たちは、本当に多くの方々に支えられてここまで歩んできました。これからも、動物看護師の進むべき道を照らす道標となれるよう努力してまいりますので、引き続きのご支援、ご協力を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
次回もたくさんの皆さまとお会いできることを楽しみにしています!ありがとうございました。