開催日時 | 2015年10月25日(日) |
会場 | AP秋葉原 |
2015年10月25日(日)東京都秋葉原のAP秋葉原にて「第5回動物看護大会」を開催致しました。本協会が主催するこの大会も5回目の開催となりましたが、回を追うごとに参加者も増え、本大会も多くの動物看護師の皆さまにご参加頂きました。その時の様子をご報告させていただきたいと思います。
本大会は19題の口頭発表がありました。毎年、大変好評で、多くの方にご来場いただき、皆さん真剣な面持ちで発表を聞いていらっしゃいました。日々の研究発表をして頂いた発表者の方々はもちろん、当日ご来場いただいた方々にとっても動物看護研究についての理解が深まった大変有意義な時間だったのではないかと思います。3題のポスター発表につきましても同様に素晴らしい発表でした。
別会場では、本協会の全国4つの支部の支部長が作成した支部活動のポスター発表を展示いたしました。改めて支部活動の様子を皆さまにお伝えすることが出来ました。
そして、本大会では5つの教育講演を開催いたしました。
まず、難波先生の「Cat Friendly!?」では、猫という動物について、具体的な場面で気をつけるポイントなど、「猫にやさしい診療」について理解を深めることが出来ました。「なるほど、そうやれば良いんだ!」という発見もあり、動物看護師自身が考え、「とにかくやってみよう!」と実践することの大切さを強く感じた講義でした。
遊座先生の「知っておこう!動物病院に動物看護師がいる理由」では、動物看護とは何か、適切な動物看護を伝えるために必要なこと。また、動物看護師は動物病院の中だけではなく、社会の一員として地域社会に貢献していく必要性をお話しして頂きました。動物看護師という職業が専門職であるという意識を持って、「今何が必要なのか」考えて仕事をすることの大切さを学びました。
矢花先生の「看護職実践倫理とコミュニケーションの大切さ」講演では、改めて獣医師・動物看護師・飼い主さんとのコミュニケーション、報告・連絡・相談の大切さに気づくことが出来ました。自分が考えていた以上に、動物看護師としての自らの発言や判断には責任が伴います。
新國先生の「苦手を克服!エキゾチックアニマルの保定」では、近年増えてきているエキゾチックアニマルの保定について学びました。ウサギやフェレット、ハムスター、鳥など実際の保定の仕方について画像や動画などでわかりやすく学ぶことができました。
﨑山先生の「ケーススタディから動物看護実践を考える力」。看護方法を自ら考え、それをどのようにして獣医師や飼い主さんに提案・介入していけば良いのか。出来ないとあきらめずに、日々、看護実践に尽くすことが、私たち動物看護師の重要な仕事であると感じた講義でした。
太田先生の「高齢社会におけるペットの役割」。超高齢化社会、高齢者と動物の関係、近年のペットの飼育頭数の推移から、動物看護師がこれからの社会のなかで具体的にどうすればよいのか、その重要性を学ぶ良い機会となりました。
動物看護大会終了後は懇親会を開催しました。
懇親会では、一般口演の発表者の中からJVNAアワード及びヒルズアワード受賞者を決定・発表いたしました。今年も懇親会は先輩、後輩を交えた動物看護師同士の交流の場として、盛り上がりを見せました。
動物看護大会は毎年、新たな発見があり飽きることがありません。次回もご期待ください!次回の開催は2016年10月30日(日)です。皆さまのご参加をお待ちしております。
☆第5回動物看護大会 一般口演アワード受賞者☆
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●JVNAアワード受賞
- 【動物看護師部門】
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「皮膚科診療における動物看護師の取り組み」
西丸 あかねさん(ぬのかわ犬猫病院中田分院)
- 【学生部門】
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「動物看護実習取得を目標とした学内学習における学生の学び」
小野沢 栄里さん(日本獣医生命科学大学)
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●ヒルズアワード賞
- 脱メタボコンテストを通じて個別ダイエット指導を行った症例
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~レコーディングダイエットの取り入れ~
秦 翼さん(ACプラザ刈谷動物病院)
☆動物看護川柳☆
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【最優秀賞】
にゃんだって! 太っているのは お互い様にゃ
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【優秀賞】
尾をふって 帰りゆく姿を 見送って
第5回動物看護大会 協賛団体・企業一覧(順不同)
第5回動物看護大会は、多くの団体、企業の皆様にご支援・ご協力をいただき、無事に開催することができました。ご協力ありがとうございました。